"earned media"と"paid media"を融合させるthe New York Timesの新商品"Ricochet"

Ricochet

ちょっと前の話ですが、the New York TimesのR&D部門が、実験的な広告メニュー"Ricochet(飛ぶ、跳ねるなどの意味)"を公開しました。

どのような広告かというと、

例えばLollipop Incがこれに契約すると、Lollipop社に関する10の記事(およびブランド戦略に合うそれ以外の記事)を、the New York Timesから選べ、それぞれの記事には固有のURLが発行される。そこにはLollipop社の広告が表示されている、という具合になるだろう。(via paidcontent.org)

とのこと。

別の言い方をすると、メディアによる(取材)記事="earned media"と、広告="paid media"を融合させた商品、といえそうです。

実際にSAPなどが利用を開始していて、こちらをみるとその様子が分かります(上の画像はそのスクリーンショット)。

この記事は、SAPそのもののに関するものではなく、Big dataの解説記事で、その上と横にSAPの"RUN Like never before"キャンペーンサイトへの広告が表示されている、という組み合わせ。

当然ながら、Twitterなどを使って(固有のURLが付された)記事をプロモーションしています。

色々なケースがあるでしょうが、このSAPのケースように、自社について直接的に言及されている記事と広告を組み合わせるよりも、自社に関連する傾向記事や調査レポートなどに広告を組み合わせるほうが、押しつけがましくなく、素直な興味・感心に基づくクリックがより多く生まれそう。

ところでthe New York Timesがこうした実験的な取り組みをするのは、初めてではなく3年ほど前にこれに似た"Sponsored Archive"というソリューションを提供していました。

その当時書いたブログを以下に抜粋。

IBM1.png

アーカイブをいかに活用しマネタイズするか、という動きが積極的になりはじめたのは、割と最近のことだと思うのですが、実際にジャーナリストによって書かれた記事が広告のコンテンツとして活用されはじめる、という動きがアメリカで始まっているようです。

画像は、the New York TimesのWeb上で展開されている、"Sponsored Archive"というもので、IBMの"Thinking about energy."というCSR/ブランディングを目的としたキャンペーンのようです。

注目すべきは、下の画像にあるようにそこで表示されるものが実際にジャーナリストによって書かれた(過去の)記事ある、ということです。

このケースの場合、IBMのCSR/ブランディング広告のコンテンツとして、過去記事を利用するという組み合わせで、いわば記事広告の中身に実際の記事を使ったようなもので、理解促進に貢献しそう。

それに対して今回のRickchetの場合は、自社に対する記載がない傾向記事等も広告出稿の対象にできるので、より汎用性が高く、デマンドジェネレーションにも繋がりやすい、という感じです。

いわゆるトリプルメディアの組み合わせ方の提案が、メディア側からも色々と出てくるといいですね。

女性の利用者が多い急成長株のTumblr、そのカギの1つがメディアによる利用

Nielsen-social-media-report_pa

9月に公開されたTechCrunchの「Tumblrのページビューは驚異的―Wikipediaを抜いた」という記事や、RBB Todayの記事「Tumblrが急速に拡大中……ニールセンのソーシャルメディアレポート」を読まれた方も多いと思いますが、Tumblrの規模拡大が注目される機会が前にもまして増えてきたようです。

ブログのリッチさとTwitterの手軽さを併せ持つ2007年に開始されたこのプラットフォーム、上のグラフにあるとおり、2010年5月のユニークビジター数約420万に対し、2011年5月のユニークビジター数は約1190万と約3倍になっています

また、18−34才の利用者が最も多いことに加え、男性より女性の利用者のほうが多い、というのも特徴といえます。

Tumblrの人気の理由については、公式サイトの「みんながTumblrに夢中になっている理由」をご覧いただきたいのですが、画像、動画を表示でき、ページレイアウトのカスタマイズの自由度が高いため、ファッション誌やファッションブランドの公式アカウントが多いこともTumblrの特徴。例えば、

ファッションメディアだけで、ざっとこれだけあります。ブランドもGUCCID&GなどがTumblrを使っています。

Tumblrの場合、特に新作発表のライブ中継など、表現力の差がTwitterとはケタ違いですよね。

Vogue

こうしたTumblr特有の状況が、女性の利用者が多い事の理由の一つなのかもしれないな、という感じもします。

個人的にTumblrのことを強く意識したのは、Steve Rubel氏が、それまでの過去のブログのエントリを全て削除し、Tumblrに切り替えた今年の6月のことでした。

その時の投稿"Why I Adopted a Scorched Earth Policy, Dismantled Two Blogs and Jumped to Tumblr in a Single Weekend(週末に2つのブログを消すという焦土作戦を行い、Tumblrに参加した理由)"に書かれていたコメントが特に印象的なものでした。

私のとったやり方は全てのひとにとって正しいわけでもなく、間違ったことをしたと証明される日がいつか来るかもしれません。それでも私は、かつてのPRの師の一人の言葉を信じているのです。彼女はかつてこうアドバイスしてくれたのです、自分のところに来るようにお願いするのではなく、メディアがいるところに行け、と。時がたてばどちらが正しいか証明してくれるでしょう。

特に新情報があるわけでもなく、またTumblrの解説は数多くある中、今日このエントリを書いたのは、日本でもTumblrが来る!ということが言いたかった、からではなく、Rubel氏の決断から3ヶ月がたち、前述のような調査データも出たことなので、節目として一度Tumblrのことを書いておきたいなと思ったからでした。

彼の決断が正しかったことを証明するほうにこのまま進んでいくのでしょうか?

Tumblr公式サイトの情報による、今日の時点の数字です。

投稿合計数:10,992,043,219 
ブログ合計数:30,518,445 
今日の投稿数:45,969,936 

暴動発生後のロンドンでのTwitterを活用した草の根運動: #ilovelondon

Ilovelondon

今月6日に発生した、ロンドンでの暴動事件。

暴動の拡大に使用されたとして、キャメロン首相が利用規制を検討したのがSNS

TwitterやFacebookがその対象となっていた模様。

一方でそれらのソーシャルメディアは、

暴動後の後片付けの参加者募集や、沈静化を求める呼びかけにも使われた。(cnn.co.jp)

とのこと。

その一例が、上の画像が発端となった"#ilovelondon"運動。

これは、40年以上も前に創刊された老舗のタウン情報誌、Timeout London(8/18-24号)の表紙に掲載された、#ilovelondonというハッシュタグ

この行動は、暴動が発生したロンドンの評判を再び取り戻すために、自分がこの街で一番好きなものをツイートするよう促したもの(via marketsentinel.com)

このエントリが書かれた8/17時点では、#ilovelondonのハッシュタグを使ったツイートは42、リツイートは37にすぎなかったようですが、その運動は今も続いており、twitter searchでその様子をうかがうことができます。

24日の朝の時点でざっと300件程度でした。

ツイートの内容をみると、

#ILoveLondon because I do!

London's #1 fashion capital!!! Did you really doubt it?? :D #ILovelondon

mit schönen gedanken vom ätzenden büro ablenken: bald gehts zum #shopping nach #LONDON oh #IloveLondon sooo much!! <3

El otoño ha llegado a Londres, señores. En Agosto. #londrescool #ilovelondon

Awesome job from Time Out this week #ilovelondon

と生粋のロンドンっ子と思われるひとの発言や、海外の人からのコメント、Time Out誌の表紙を称賛するコメントが寄せられています。

ロンドンのタウン情報誌、という媒体特性にもフィットした素敵な取り組みだと思います。

Facebookが始めると噂されているニュースサービス"Facebook editions"は、「シェアの法則」を実現するもの:共有を加速するキラーコンテンツとしてのニュースサービス

Facebook

"Like"ボタン等のFacebookとの統合を開始した2010年以来、メディアサイトへのFacebookからのトラフィックは平均で300%以上増加しているという数字をFcebookは公開していますが、メディアとの関係をさらに推し進めようという動きがあるようです。

少し前のニュースになりますが、Forbesの報道によると、

Facebookは、複数のニュースサイトに"Facebook editions"を作るように依頼している。これは基本的にはFacebook上で読み、消費できるアプリ版のニュースサイトになる。

とのこと。

すでにCNNやthe Washington Post、The Dailyなど10前後のニュースサイトが参加を予定しており、早ければ9月には最初のFacebook editionsがローンチされるそうです

これに対し、Facebook側は、

現時点ではお伝えすることはありませんが、世界中に人気メディアサイトは、Facebookと連携しており、連携をよりよくする方法を定期的にパートナーと協議しています。

と、ニュアンスとしてはYesなのかなー、という感じの回答をしています。

・ソーシャルネットワークは現在「転換点」にある。次の5年間のトレンドは、繋がりの数ではなく、その上で何を築くことができるかになる。
・次の5年、Facebookにとって重要となる指標は、人々が得た価値の量、費やした時間、アプリの数、動かした経済などだ。
・共有をする人の割合は、指数関数的な割合で増加している。前年と比べ、一人当たりの共有量は約2倍。少なくとも今後2年間はこのトレンドが続くと思われる。
・われわれは(共有の成長に関する)指数関数カーブの「屈曲部」にいる。今後開発される機能は、共有に指数関数的成長をもたらす。

このように書かれているように、Facebookの次の成長の指標が繋がりの数から共有の数にシフトしようとしていることと、このFacebook editionsの動きは呼応しているといえます。

これまで、メディアサイトへのトラフィックを誘導する役割を行っていたと言ってもよいFacebookが、どのような取り決め(特に金銭面)で、このプロジェクトを進めているのかは分かりませんが、 この動きが本当なら、メディア以外の企業との関係も変わっていくことになるのでしょうか?

注目しておきたい動きですね。

ちなみに、ザッカーバーグ氏の発言に関してはloopsの斉藤さんの記事「ポスト・ムーアの時代。シェアの法則が加速するパラダイムシフトとは?」やTechWave湯川さんの記事「「もはやユーザー数に意味はない」FacebookのCEOが提唱する「シェアの法則」」が読み応えがあるので、まだの方はぜひご一読を。

ニュースは編集室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!:選りすぐりの生の情報を編集して見せてくれるStoryful.

Stories

日々、リアルタイムで、インターネット上にあふれ、変化していく情報の中からいいニュースだけを順序立てて読むのはなかなか大変。 

Storyful.というサービスはそれを解決してくれるメディアのひとつといえそう。

Storyfulでは、キュレーター達がツイート、Flickrの写真、ニュースの記事、Youtubeのクリップなどをリンクして人々が話題にしているニュースを凝集しています。さらに、物語に関連するニュースをコントリビューターとして誰もが投稿できます - これは人による、人のための新しいニュース。

At Storyful, curators are busy linking Tweets, Flickr pictures, news stories and YouTube clips to make a coherent story out of the news people are talking about. Plus, anyone can become a curator or submit relevant news to a story – it’s news from the people for the people.

サービス概要としては、

・ネットで話題になっているえりすぐりの情報を一覧で見ることができる。

・ニュース、Twitter、Flickr、YouTubeなどを駆使して見やすく、分かりやすく組み上げてくれる。

・コントリビューターとして情報を追加できる。

この3つが主な特徴。

1点目は上の画像見ればわかるとおり、話題の情報がビジュアルつきで分かりやすく整理されています。

2点目の部分。例えば先日、Facebookのフォントが小さくなって読みにくくなり、ユーザーからの苦情が殺到する、というちょっとした騒ぎがあったのですが、その時の状況をまとめたのがこちら。

Short

で、

>200 million mobile users are Facebook's focus (2億人の携帯ユーザーにFacebookが注目)
>Users take to Twitter to vent anger (ユーザーがTwitterで怒りを爆発)
>Facebook responds .... on Twitter (Facebookが回答、、、Twitterで)

の部分を展開すると、こうなります!

Long

物語の背景、実際の出来事(この場合Twitter上で広がるユーザーの不満の声)、結末までの流れが、ニュースメディアのリンク、Twitterの投稿、Youtubeの動画などを紡いでまとめられています。

「キュレーター」として情報の選別を行う人やサービスはこれまでもありましたが、「物語性」を盛り込んで複合的にコンテンツをまとめて見せてくれるというのはとてもいいな、と思いました

3点目の情報の追加はこちらから簡単に行えます。

Add
このStoryfulのサービスを支えているのが、情熱あふれるジャーナリスト。Welcomeページのコメントがまた熱い!ので最後にご紹介。
 
我々は、全てのストーリーはある一言から始まると信じています、ニュース編集室の会話からではなく。そこにはスクープのようなものはなく、捻じ曲げられる前のストーリーがあるだけです。Storyfulの黄金律は、「常に」誰かが物語のより近くにいる、ということです。 – Mark Little, Storyful

"We believe every story starts with a single voice, not a conversation in a newsroom. There is no such thing as a scoop, just a story before its inflection point. Storyful’s golden rule is there is ALWAYS someone closer to the story". – Mark Little, Storyful

今のメディアに必要なのはストーリーのねつ造ではなく、コラボレーションとソーシャルサーチ

表紙
 
 
@smashmedia さんのエントリ、"「ツイッターを疑え!」を疑え"を読んで、これはひどいと思われた方も多いと思います。

実際の広報の現場にいる人間にとってはこれって悲しい現実で、記者の書きたいストーリに当てはまるコメントが誘導的に求められたり、コメントの一部を都合のいいように使われたり、という経験をした広報担当者は少なくないと思います。

もっと単純な例を出すと、「日米の距離は広がる一方」というような記事に、両国首脳がたまたまお互いそっぽを向いていた時の写真を使う、そういうようなことです。当人にとってはこれってそういう文脈ではないですよね。
 
結果的にこの雑誌の売れ行きに多少なりとも変化があったのかは気になるところですが、いまメディアに求められていることは面白おかしいストーリーを仕立て上げることではなく、「コラボレーション」することだと思います。
 
コラボレーションというと「×」のマークに代表されるようにキャッチーな感じになってしまいますが、いわゆるメーカやブランドとのコラボ、などではなく(既存・潜在)読者とのコラボであり、話題とのコラボレーションです。それを上手くやっているのが最近の週刊ダイヤモンド。
 
最近のダイヤモンドはどうしてしまったんだろうか、そう思っている人も多いと思いますし、Twitter上での会話を見る限り、ポジティブに評価をよく見かけます。
 
Twitter特集
FREE特集
無縁社会
そして、ドラッカー特集
 
バックナンバーと比較してみるとこれらの特集号は通常の、ダイヤモンドとは異なる企画性の高い号です。
 
なんとなく上手いところを突いてくるBRUTUSのような雰囲気さえ漂い、小難しい経済誌のオーラは影をひそめています。
 
なぜか?
 
やはり変わったきっかっけは同誌のTwitter特集にあったのだと思います。
 
2010年ツイッターの旅 140字、1億人の「つぶやき」革命 企画おさらい
 
Twitterを通じて企画を公開し、フォロアー獲得開始
週刊ダイヤモンド編集部では1月23日号(1月18日書店発売)で「ツイッター特集」を企画しています。全40ページの大特集です!。

フォロアーのアイコンを表紙・特集扉用に
正式に表紙アイコン掲載希望を募ります。ハッシュタグ #dwfp をつけて「掲載希望」でも「載せろ〜」でも何でもつぶやいてください。先着1500名様です(笑)。ただし、表紙のタイトルデザイン等によって掲載人数は増減する場合があるので
 ちなみにこれは244回のRT
 
こぼれ話や編集過程をTwitterでレポート(インタビュイーの話や深夜の執筆中、校了など)
堀江:ツイッターを使い始めたきっかけ「ブログにコメントがついた。堀江、ツイッターも使ってないなんて終わったな」

ちなみに、ツイッター特集号は1/18の月曜日発売(1/23号)となります。締め切り作業も、ラストスパートに入りつつあります。といつつも、特集班のおっさん3人はもうヨレヨレですが(苦笑)

販売の収益の一部は社会貢献として途上国の学校建設
週刊ダイヤモンド「ツイッター特集号」をご購入いただいた方全員のツイッターアカウントが、途上国で建設される学校・図書館に記されます。是非、ご協力を!。 http://bit.ly/6PjUNF
 
コーズマーケティング的な要素まで活用した結果、
 
特集内容とインタラクティブな誌面づくりが評価され、完売し、増刷

こうしたTwitterでのやり取りを通じて、週刊ダイヤモンドはTwitterユーザーとの絆を作り上げたといってもいいでしょう。男性、30-40代を多く含有しているTwitterユーザーは、まさしくダイヤモンドのコアターゲットです

雑誌で企画をする際に当然今のトレンドは何か、ということは調べていますが、筆者は先のTwitter特集以降、

ソーシャルサーチを使い始めたのではないかと思います。

具体的に「検索」をしているか分かりませんが、少なくとも編集記者個人々々が「TLを通じて感じる今」を受け取り、それを企画会議にかけ、記事にしていく。
 
そんな素敵なプロセスを想像してしまうのは、ちょっとロマンチック過ぎでしょうか?
 
昔は編集部へ要望をハガキなどで募っていたものが、今はTwitterでリアルタイムに行えます。しかもニーズをツイート数やRT数などを通じて量的に分析することもできます。
 
ここまで来るとソーシャルサーチからクラウドソーシングの域に入ってきそうな気すらします。
 
それぞれの号の売れ行きや購買者属性など気になるところですが、コマーシャルになりすぎずに、読者の読みたいビジネス情報をくみ取って誌面をつくっていく、そんな取り組みを続けていただきたいものです。
 
機会があったら中の人に聞いてみたいと思います。 

iPadはメディアの救世主ではない:iPad、NewsweekやTIMEなどの表紙を飾るも、売れているのは無料アプリ

やはりというか、当然というか、週末のiPad関連記事、非常に多かったですね。

多くのレビュー記事が出ている中、メディアも当然iPadに注目しており、Newsweekや、TIMEなどが表紙に大抜擢しているほどです。

TimeApr12 2010.jpg

さて、そんなiPadですが、メディア・パブにも、「iPadになびく新聞、雑誌、テレビ放送」と書かれているように伝統的メディアからの期待も多いと思われます。

ではいったいどんなアプリが人気なのか?

そのスナップショットがこちら。

左側が有料アプリのトップランキングで右が無料のランキング。

一目瞭然ですが、人気のメディア系コンテンツは全て「無料」です

もちろんフリーミアム的な観点もあるでしょうし、iPadでは広告もインタラクティブになるなど、新体験が生みだす変化には期待できると思いますが、メディアの救世主ではないと思います。

そんな趣旨のエントリがあったので抄訳にてご紹介。

iPad以前にも、「__はジャーナリスムを救えるか?」というような見出しは何度も見てきたし、そのような救世主がいると信じられている。

"Before the iPad came into our sights, there was already a series of headlines and desperate passages: will ______save journalism? There's this search for the savior, and the belief that there is one," Rosen said.

 
しかし問題はガジェットではなく、コンテンツなのです。詳しく言うなら、コンテンツをいかにブログやTwitter、FacebookやYouTubeに適応させていくかです。そう、伝統的メディアはコンテンツ、すなわち情報が豊富で、価値の高い、民主主義に不可欠なものをを生み出す存在です。しかし、彼らの多くは、より大きなニュースのエコシステムに適合することに失敗しています。そしてそのエコシステムはニュースを生み出す少数精鋭だけではなく、それを消費するオンラインのマスによって加速度的に増大しているのです。

But as we've noted before in this blog, it's not just about the gadget, it's about the content. Or, more specifically, how the content adapts and evolves in our blogging, tweeting, Facebooking, YouTubing times. Yes, the so-called legacy media companies (print, television, radio) create content -- informative, valuable content, many of it crucial to our democracy. But, for the most part, they fail to realize how their content fits in a larger news ecosystem, one that's being increasingly driven not just by the select few who create the news but the online masses who consume it.

インターネットは、コミュニケーションを通じて知識をシェアすることを無料にしました。情報シェアの限界原価はゼロなのです。ジャーナリストはどうすれば付加価値をつけられるかを問わねばなりません。

"The Internet provides the means for communities to share what they know. At no cost. The marginal cost of sharing information is zero," Jarvis said. "We as journalists then have to ask how we add value to that."

私たちは変革の時にいます。「メディア(media)」のなかの「私(me)」が絶え間なく、効率的にその力を誇示するエキサイティングな時代に。メディアの変革は、この現実を理解することにかかっています。美しく輝くiPadではなく。

We're living in a transition stage -- a very exciting time in which the "me" in "media" continually and more effectively flexes its muscles. The media's resurrection depends upon its understanding of that reality. Not on the shiny new iPad.

ディズニー映画「アリス・イン・ワンダーランド」が、LA Timesの一面をジャック

ディズニーの新作映画、「アリス・イン・ワンダーランド」の広告が、ロサンゼルス・タイムズの一面をジャックしたそうです。

新聞メディアの在り方について考えさせられるこの施策、実際にジャーナリズムの在り方をめぐる論議を招いているとのこと。 

この広告を見て、ジャーナリズム評論家のロイ・ピーター・クラーク氏は、米景気後退と広告収入の落ち込みを背景に、新聞の一面と広告面を区別していたジャーナリズムの倫理観が崩壊したと批判をにじませた。同紙は「本物」の一面は内部に掲載していると断ったが、気付かなかった読者もいるという。

同紙のジョン・コンロイ広報担当は、「新たな流れを生み出すためにデザインされた革新的な広告」だと主張。ただ、広告料については触れなかったが、10万ドル(約900万円)を超えるとの見方もある。また、読者がこの一面を見たとしても、広告と判断して本当の一面記事は内部にあると認識するだろうと述べた。 (Asahi.com

広告扱いということで、編集側の最終判断ではないようです。

LA Times編集長のRuss Stantonは、次のようにだけコメントした「言うまでもなくこれは私の判断ではない」
LAT editor Russ Stanton, who would only say, "Obviously, it was not my decision." (huffingtonpost.com)

以前筆者は、世界初?新聞の証券面をアヒルがジャック:アフラックの紙面広告というエントリを書いたことがありますが、証券面での施策とは意味合いが大分異なりますね。

読売新聞の発行部数は世界一いぃぃぃぃ

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この数字については色々な議論があるようですが、最近はネットPRが話題に上りがちなのでこういう基本情報って結構見落とされがちかも。

読売新聞は、イギリスの「ギネスブック」が認定した世界一の発行部数を誇り、日本を代表する高級紙です。発行部数監査機関である日本ABC協会の報告では、2009年4月の朝刊部数は全国で10,020,688部で、全国紙第2位の新聞に約200万部、第3位紙に約619万部という大差をつけています。 (読売新聞HP

単に数字にインパクトがあったのでエントリしただけです、はい。

オバマ大統領の公約違反は7つ:ピューリッツァー賞の"Obameter"はテクノロジーとジャーナリズムのマッシュアップ

(download)

マニフェストによる公約の見直しが話題になっていますが、政治家の発言の実行度を検証し、可視化するサイトのことが今朝の日経に出ていました。

それがPolitiFactというサイトで、運営しているのは、St. Petersburg Times 紙。実はこのサイト、今年4月にピューリッツァー賞を受賞している、というから驚きです。

特にここ目玉になっているのが、オバマ大統領の発言をトラックしている「オバメーター」。 

PolitiFact is a project of the St. Petersburg Times to help you find the truth in American politics. Reporters and editors from the Times fact-check statements by members of Congress, the White House, lobbyists and interest groups and rate them on our Truth-O-Meter. We’re also tracking more than 500 of Barack Obama’s campaign promises and are rating their progress on our new Obameter. 

ポリティファクトはSt. Petersburg Times 紙によるプロジェクトで、アメリカの政治家の発言が本当かどうかを見やすくして提供しています。Times紙の記者、編集者は議会、ホワイトハウス、ロビイストや利益団体の発言をチェックし、"Truth-O-Meter"で評価しています。オバマ大統領の発言については500の公約を追跡し、その進捗を"Obameter"で評価しています。

ネットの拡大によって、マスメディアは窮地に立たされている、というのが世の潮流ですが、テクノロジーとジャーナリズムがマッシュアップすればこんなこともできるのかと、目からうろこでした。

誰かハトヤメーター作って。