1万以上のLikeを生む最高の顧客サービスを提供したステーキハウスの話

Primetime

先週読んだ記事の中で、1万以上のLike、4700件以上のツイート、200件以上のコメントが付いたエントリがありました。

それは上の画像のような美味しそうなステーキを提供するステーキハウスチェーン"Morton's Stake House"の顧客サービスに関するものです。

そのエントリ"今まで聞いた中で最高の顧客サービス:Morton’s Steakhouse"を書いたのはPeter Shankman氏。

無類のステーキ好きで、Morton's Stake Houseの常連でもあるShankman氏(店側もPeter氏が常連であることを知っている)は、忙しい出張の移動の合間に冗談で

@Mortons 2時間後にニューアーク空港に着くんだけど、porterhouseを持ってきてくれないかな? 

とツイートをして、飛行機に乗り込んだ。

2時間半ほどかかってニューアーク空港に到着し、秘書が帰宅のために手配したはずのドライバーが待つ駐車場に向かうPeter氏。自分の名前を見つけ、手を振り、ドライバーの待つ方に向かって歩き出す。ここまではいつも通りのこと。

ドライバーが、

「Shankmanさん」と声をかけ、

Shankman氏が振り向くと、

「あなたにサプライズがございます」と言う。

すると、ドライバーの横にはタキシードを着て、Morton'sの袋を持った男性が。

Morton'sのHackensack店から来たAlexと名乗るその男性が自己紹介し、バッグを手渡すと、中には24オンスのPortehouseステーキと、大エビ、サイドポテトとパン、2枚のナプキンとナイフとフォークが。

喜びのあまり、Shankman氏は、

I. Was. Floored.(床にひっくり返るほど驚いた)

な状態になってしまったそうです。

ちなみに Shankman氏のブログによると、

1) 自分は冗談でつぶやいただけで

2) 最寄りの店舗から空港までは23.5マイル(約38キロ)離れている

という状況を考えると、

3時間以内という時間で、自分のツイートをみたMorton'sの社員が社内で決済をとり、Hackensack店に連絡し、オーダーを出し、Hackensack店で調理し、包装し、車にサーバーをセットし、ニューアーク空港まで車を走らせ、その間にどのフライトでどこに着陸するかを調べ、私がセキュリティを通った先に待っていた。

という事になるようです。

これはきっと想像よりも、ものすごぐくスピーディーな仕事なはずで、Shankman氏も感激のあまりブログを書き、それが1万以上ものLikeをつけるほどの反響になったようです。 

顧客に「サービスを通じてWowを届ける」がコアバリューのひとつであるZapposの驚きの逸話にも通じる話。

これはかっこいいですね。

企業の担当者としてはこういうのを演出してみたいものです。

さて、なぜこのようなことが実現できたのか、いくつか要因を(推測の範囲ですが)整理してみたいと思います。

ソーシャルメディアを活用して、自社に対するコメントに気がつくことができた
 
現場に権限移譲がなされていて判断がスピーディーにできる環境にあった(たぶん)
 
CRMがしっかりしていて常連客かどうかを把握可能だった
 
 こうしたチャレンジをよしとする企業文化があった(たぶん)

といったところでしょうか。

そしてもう一つ忘れていはいけないのが、Shankman氏そのもののinfluencerとしての存在感です(たぶん)。

10万人以上のTwitterフォロアー

5万人以上のFacebookページLike

を持つShankman氏は、ITベンチャーの創業者、ソーシャルメディアマーケティングのコンサルタント、投資家などとして知られる人。そんなShankman氏であったからこそ、このようなスタントに許可が下り、実現できたのでしょう。

ブログで取り上げてもらえ、大反響になることまでを期待していたかは分かりませんが、お店の常連であることを公言しているインフルエンサーのためであればやってみよう、という事になるでしょうし、現場はとても楽しかったんじゃないかな、と想像してしまいます。

いずれにしてもソーシャルメディアを活用した、ちょっといい話であることには変わりないですね。

枝野官房長官から学べる10のこと:危機管理広報の視点から

2011年3月11日(金)午後2時46分頃に発生した、東北地方太平洋沖地震の影響で被災地は言うまでもなく、福島第一原発の事故により被災地以外の人達も不安に襲われています。

こうした状況において一躍注目を浴びているのが、枝野官房長官。

不眠不休で出ずっぱりの状況と思われる枝野官房長官についてTwitterでは"#edano_nero"というハッシュタグがトレンドトピックとなり、THE WALL STREET JOURNALでもその様子が、Tireless Edano Earns Twitter Respectという記事で取り上げられました(翻訳版)。

広報の分野において重要なものの一つが、有事の際の危機管理広報。対応を誤れば、顧客のみならず社会全体を敵に回してしまうことになります。

今回の枝野官房長官の対応の姿勢が、危機管理広報の観点から素晴らしいので、その理由をまとめてみました。

1. しっかりとした口調で、ゆっくりと、文節を切りながら説明する。

2. 原稿を読まずに自分の言葉で話す。

3. 記者を指名する際、回答する際に目を見て答える。

4. (放射能漏れしているなどの)可能性を否定せず「可能性はあるが」と受け止める。

5. 専門家の判断が必要な部分については、その旨を述べつつ、自らの見解を示す。

6. 誤解が起きそうなところを繰り返し、説明する。(12日時点の上の動画の冒頭や、15日時点の4号機の火災に関する説明 - 下の動画の10分過ぎあたり)

7. 最大の関心事といえる放射能の身体への影響についてきちんと説明する(数値だけではなく、放射線を浴びた時間が健康に影響を与えることの説明など。「毎時」が省略されている場合がある)。

8. 質問に対して回避的な答えはせずに、事実ベースでできる範囲の回答をする。

9. スポークスマンとして常に登場する。

10. 国民一人ひとりができることを具体的に説明する(節電に協力を、チェーンメールをしない、買いだめをしない等)。

特に12日の会見後は、何もわからない、隠ぺいだ、というようなコメントが見受けられましたが、事実ベースで確証を得られていることのみを話すのは当然。情報の更新が特になければ(専門家ではない私たちにとって)明確になったことは今はない、と理解したいと思います。

このたび被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

いいね?:FacebookのCEO、Mark Zuckerbergがアクションフィギュアに

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via flickr by M.I

これは!?

確実に"Like"ボタンをプッシュしてしまいそう、、、

2010年のPerson of the Yearにも選ばれた、あのFacebookのCEO、Mark Zuckerbergのアクションフィギュアが登場したようです。

記事によると、高さは7インチでLikeとPokeの看板の持ち替えや、吹き出しをつけることもできるようです。

こんな風に。
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そう言えば以前Steve Jobsのアクションフィギュアなんてのもありましたね。
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自分と同じような人とCEOの情報の信頼度がついに逆転:「クチコミ」の濫用の弊害か?

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via flickr by Meer

昨年もこのブログでご紹介した、PR会社のエデルマンによるTrust Barometer(信頼の指標)調査。

昨年のハイライトのひとつが、ソーシャルメディア自身が「自分と同じような人」の信頼性を「希薄化」:知り合いや仲間を信頼する割合が低下したことを示すデータ」という結果。逆に信頼性があがったのが企業のCEOなどであり、企業のメッセージを伝えるためにも企業トップの存在感をソーシャルメディア上で強める意義が強まっているといえる、という意見をご紹介しました。

さて、今年はどうだったのでしょうか?

昨年の、「友人の信頼度が下がり、権威者の信頼度が上がる」という傾向がさらに強まったようです。 

2010年発表データ
2010_2
 

2011年発表データ
2011
 

"Person like yourself" と "CEO"の順位が完全に逆転しましたね。この傾向は当分続きそうな感じもします。

こういった現象が起こった原因として考えられるのが、

受け取る情報があまりにも多くなりすぎ、またマーケターによるソーシャルメディア活用が多くなりすぎたために、「自分と同じような人」ではなく専門家や企業トップの生の発言の信頼性が相対的に増した
 
ということ。

個人的に好きではないのが、たとえば企業やその関係者によるこういうRetweet。

RT @UserName A社の新製品Bを早速使ってみみたけど最高!

ユーザーからの推奨を「クチコミですよ!」といわんばかりに利用しようとしているだけで、ユーザーとの関わり合いを深めようという姿勢が感じられません。

また、先日明らかになったFacebookの新しい広告"Sponspred Story"も実は同じような理由で、個人的にはあまりいい感じがしていません。

                    via adage.com

さて、エデルマンの調査結果に戻ると、Technical expert within the company(例えば開発者)からの情報の信頼度が上位に食い込んでいるのも見逃せません。

伝統的なPRをやってきた人間からすると、社長インタビューと開発者インタビューに類する活動をソーシャルメディアでやりましょうよ、といいたくなります。

以前書いたエントリ「トップ自らが積極的に参加する、米トヨタのソーシャルメディアを活用したダメージコントロール」はその事例のひとつ。トヨタがアクセルペダルの問題でリコールをしたときの危機管理の時、TopのJim Lentz氏が自らソーシャルメディアでユーザーと対話をしています。

今回の調査結果を考えると有効な施策であるといえますね。

調査レポートはこちらからご覧いただけます。

イギリスのセレブがステルスマーケティングを告白:アメリカに続きイギリスでも情報開示の規制を強化

"The importance of online advertising continues to grow. We expect online advertising and marketing campaigns to be transparent so consumers can clearly tell when blogs, posts and microblogs have been published in return for payment or payment in kind." 

ここ数日、ペニオクの騒ぎが色々なところで取りざたされていますね。

詳細はこちらのブログによくまとまっていますのでご参照いただきたいのですが、ポイントは、

1. 落札自体が難しいとされるペニオクで低価格で落札できた!と芸能人ブロガーが書いて推奨していること

2. ペニオクというシステムそのものの詐欺っぽさ

3. ステルスマーケティングが行われているであろうこと知りながら、それに片目をつぶっていると思われるプラットフォームの管理体制
 
になると思います。

特に1 についてはブログの「クチコミ」がもてはやされていたころから繰り返し「炎上」という形で表面化してきた問題。

ちょっと前のニュースですが、イギリスの公正取引委員会(OFT: Office of Fair Trading)が、企業から金品の支援を受けているブログやツイートに対しての規制を強めているとのこと。
 
イギリスのOFTは、ファッション、ビューティー、文化、食品、ライフスタイルなどの分野からのお薦めブログの紹介をしているHandpicked Mediaが、消費者保護法違反をしている理由で、検閲を行ったそうです。Handpicked Mediaに関与しているブロガーが、同社のクライアントを推奨する記事を消費者に十分な情報開示なく、有償で書いていたためです。(adage.comより抄訳)

このイギリスの動きは、アメリカのFTC(Federal Trade Commission)が強化している情報開示、透明性確保に対する規制を追従するもので、アメリカのクチコミマーケティング協会ことWOMMAでは以下のような開示のガイドラインを提示しています。

例えばTwitterなら

Twitterのようなプラットフォームを活用する場合、マーティング担当者には次のようなハッシュタグの使用を推薦しています。
   
For platforms such as Twitter, the new WOMMA guidelines recommend marketers employ the following hashtags:
• #spon (sponsored)
• #paid (paid) and
• #samp (sample) 

となります。 

 なぜこうした情報開示が必要かというと、

1. (芸能人ブロガー等の)影響力のある情報発信者が書いている推奨記事を読む際に

2. 「これは金品が支給されて書いているからお薦めしているのかもね」という情報の差引を

3. ブログなどを読んだ消費者ができるように情報を開示することが

4. 消費者保護の観点から重要だから
 
です。

日本にはWOMJという組織がありますが、公正取引委員会を動かすまでにはまだ至っていないと思います

ちなみにイギリスでの規制強化を受けて、Estee Lauderの推奨をしてきたセレブリティ、Elizabeth Hurley氏がTwitterで、

私がEstee Lauderと関係があるのは明白でしょ。みなさんに彼らの製品をお伝えするのが好きなんです。彼らの製品は最高です xx

という表明を行ったそうです。

日本では今後も「開示」と「ステルス」の2極化が進むのでしょうか。強権発動がないと変わらないのかな、と思ったりもします。

Guy Kawasaki氏によるZapposのCEO、Tony Hsieh氏のインタビュー:企業家精神、Amazonへの売却、家族、そして幸せについて

Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion, and Purpose
 
先ごろ"Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion, and Purpose"という本を出版した、ZapposのCEO、Tony Hsieh氏のインタビューをGuy Kawasaki氏が行ったようで掲載されていました。
 
Zapposといえば、昨年末Amazonに12億ドルで会社を買収される、という大きな転換を経験したところ。インタビューでは企業家精神について、経営について、家族について、そして幸せについて触れられています。その一部を抄訳にてご紹介。
 
Q: これまでの起業経験を基に考えて、企業家精神は作られるもの?それとも生まれつきのもの?
A: ほとんどの人にとって12歳までに企業家精神を持つかそうでないかが決まると思います
 
Q: (オンラインで購入した靴の)無料配送や、(広大なアメリカでの)翌日配送などの背景にある計算は?
A: 私たちのポリシーは、マーケティングや広告に使うところのお金を、顧客体験に投資し、顧客にクチコミでマーケティングをしてもらうことです。無料配送や、翌日配送へのサプライズのアップグレードは、我々にとってのマーケティングコストと見ています。
 
Q: 企業家はどのうにしてどんなビジネスをはじめるべきかを決めるべきでしょうか?
A: 私なら、異業種の多くの異なることに、異なる人たちとともに挑戦していけば、自分にとって意義のあるビジネスのほうからあなたを見出してくれるでしょう。
 
Q: スタートアップ起業にとって悪いのは、資金が多すぎるのと資金が少なすぎること、どちらですか?
A: 資金が多すぎること。
 
Q: 企業家はどのようなビジネスプランを立てるべきですか?
A: 10年後の自分を考え、1年後までに実現したいことを考える。その間のことは分からないので実際あまり意味が無い。
 
Q: 顧客サービスは新しいマーケティングですか?
A: 新しくなったことは、全てが高度に接続し、情報伝播が以前よりもずっと早くなったことです(Twitterやブログなどを通じて)。顧客サービスのストーリーはそれがいいものでも悪いものでも、すぐに伝わり、企業ブランドにより大きな影響を及ぼします。
 
Q: 普通の昔ながらの電話はZapposにおいてどんな役割ですか?
A: 私たちは電話は最高のブランディング機器だと思っています。顧客との集中をした時間を5〜10分間持つことができますが、30秒のスーパーボウルの広告では、視聴者はあまり集中していません。電話で正しいやり取りを行えば、顧客は長い間覚えてくれていて、友人や家族に私たちのことを話してくれます。
 
Q: 会社が瀕死の状態になったことは、良かったことだと思いますか?
A: そうすることはできる、もし会社がそこから学んで、そのおかげでより強くなったのなら。
  
Q: AmazonはZapposを変えている?それともZapposがAmazonを変えている?
A: 私たちは双方から学んでいます。しかし、彼らの言葉に従うなら、AmazonはZapposが独立し続けることを容認している。私たちはこれからも独自に決定し、Zapposのやり方でブランドと企業文化を育んでいきます。
 
Q: 会社を2億6千5百ドル(LinkExchange)、12億ドル(Zappos)で売却した人物にとっての「幸せ」とは何ですか?
A: コントロールの実感、進歩の実感、つながり(関係性の数と深さ)、より高い目的、です。
 
Q: あなたの母親はあなたを誇りに思っていますか?それともまだ医者になってほしいと思っていますか?
A: 今でも医者になることを望んで切ると思います。
 
ちなみに"Delivering Happiness"には、2005年に一度は断ったAmazonへの売却に至った経緯が語らているそうで、「ザッポスの奇跡―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは」の著者、石塚しのぶ氏のブログにザッポスCEO、トニー・シェイの本『Delivering Happiness』を読んで・・・ にも紹介されています。 
 
主要な投資家であったセコイア・キャピタルが、これ以上ザッポスに投資し続けるのを拒んで、IPO(株式公開)に向けて圧力をかけ始めた、という背景があったらしいです。少し抜粋すると、「彼らは、企業文化に関するザッポスの取り組みを、僕のごく個人的なプロジェクトであるとしか考えておらず、『トニーの社会的実験』などと呼んでいた。社員の幸せについて考える暇があったら、どうしたらもっとたくさんの靴が売れるか心配すべきだ、というのが彼らの意見だった」という記述があるのですが、そういった投資家の姿勢に嫌気がさして、マネジメント・バイアウトを検討していた矢先に、アマゾンからのオファーが持ち上がったとか・・・。
 
"Delivering Happiness"の企業文化を守るための過酷な経験があったことがうかがわれますね。
 
ソーシャルメディアマーケティングでよく語られる、「アドボカシー型のマーケティング(顧客を徹底的に支援し、時として競合の製品をも薦めるマーケティング)」を地で行くZappos。その経営スタイル、発言は多くの示唆に富んでいます。
 
Amazon傘下となった第二ステージでさなる発展を遂げることに期待しています。
 

グランズウェルの作者が語る「オープンリーダーシップ」

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グランズウェルの著者、Charlene Li氏が新著を出版しました。そのタイトルは"OPEN LEADERSHIP"。

すでに書評がブログなどで書かれているようですが、著者Charlene Li氏のインタビューが公開されていました。その中から面白いな、と思った部分を抜粋してご紹介。

前著グランズウェルからどのようにしてOpen Leadershipを書くにいたったのですか?
グランズウェルに関する会話の半分はソーシャルストラテジーをどのように導入すればよいかと言うことでもう半分は、「コントロールを失う」ことに対する不快感でした。そしてよく質問されたことが「どの程度オープンになる必要があるの?」でした。そこにはソーシャルテクノロジーへの対応が、リーダーのポジションにいる人に、力の源とその使い方についての再考を促していることが見てとれました。コントロールする必要性を手放すことは、顧客や従業員との真の関係構築にいたる機会を生み出します。オープンリーダーシップの最大の利点は、ビジネスを処理ではなく関係性のレンズを通して見るということです。

よいオープンリーダーの特徴は?
Emotional intelligence(感情的知性、EQ)です。なぜなら長期にわたってはぐぐむ人間関係に関することだからです。好奇心もオープンリーダーの中心的な思考態度のひとつです。彼らは自分の周りの世界について考える新しい方法を常に探し、学習意欲も旺盛です。そして、彼らは多くの失敗を過去も未来も犯し、そして自分よりも賢く、多彩な多くの人々に囲まれていて、非常に謙遜家であるという特性も持ち合わせています。

オープンリーダーシップでは、失敗に対して慣用であることが何故重要なのですか?
オープンリーダーは、フォロアーとの関係の中にいる、ということを認識しており、同時に意義のある人間関係は決して完璧ではないことも理解しています。間違いや失敗は起きる。そして関係の強さがみられるのは良い時ではなく、悪い時。失敗を許すことは強い関係に必要な信頼を生みます。
 リーダーが陥りやすいことの一つが、どのような失敗が起こりうるかを予想し、いざという時に備えることです。これは失敗が起きなくするということにはならず、むしろ失敗への対応力があり、失敗の結果に耐えられられることを証明しているにすぎません。組織の回復への能力を信じることで、オープンであることのリスクを取れるようになります。
 
ソーシャルメディアをマーケティングの観点から参加・活用しようという視点から、組織の構造そのものにソーシャルメディアからのフィードバックを生かしていく、というステージへの移行を考えていくと、リーダーシップそのものも、オープン性が求められていく、という考え方は理解できますね。

ビジネスを処理ではなく関係性のレンズを通して見る

インタビューの中で最も印象的だったのはこの言葉でした。

ここでは「オープンリーダーシップ」という言葉でフォーカスをしていますが、本質的に重要な「ステークホルダーとの関係性の重視」、ということは昔から変わっていないと思います。

変わったのはその関係性やが見やすくなった、と言うところであり、それを生かすも殺すも企業次第、というところでしょうか。 

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ご参考

影響力の逆輸入とグローバルなシーディングの可能性:100万体験を達成したIS Paradeプロモーション

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以前Twitterのバナー広告で見かけて遊んでみた、auのプロモーションサイト「IS Parade」。TwitterのIDを入れると自分のフォロアーを引き連れてパレードになる、という体験型の施策。

そのIS Paradeを試した人が100万人を超えた、とのブログが昨日のタイムラインをにぎわしていたので、筆者も昨日改めてパレード体験をしました。

順序がどうなっていたのかは定かでないのですが、100万体験達成の裏には、海外の有力Twitterユーザーの推薦があったようです

backtypeで調べてみた結果が下の画像。

Back

ZapposのCEOや、Twitterの共同ファウンダーなど、100万人以上のフォロアーがいるそうそうたるメンバーが影響を及ぼした模様。

これまでもこういう現象はあったのかもしれないけれども、これって影響力の逆輸入、みたいなものですよね。

「この会社の製品はすごくいいんだけど、世の中で認められていない」
「このアーティストはとても才能があるのに評価されていない」

こういう話はよく耳にするかも知れませんが、日本国内という環境下で評価される機会を待つよりも、海外で先に評価を得ることで国内でも注目を浴びるというパターンもあります。有名な例がアーティストの村上隆さんでしょう。

日本人よりも外国人のほうが面白がって評価してくれる」 村上隆 (via wikipedia

ネットのように世界につながっているものであれば、海外での評価を得ようというアプローチもありかもしれません。語弊があるかもしれませんが、グローバルなシーディングです。

そうした施策を行ったのかどうかはわかりませんが、IS Paradeのような言葉による障壁のない体験型のプロモーションであれば、海外のインプルエンサーに知ってもらう、ということもアリかもしれません

特に、TwitterやFacebookのような伝達力のあるツールが普及した現在なら。

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企業のCEOがYouTubeを使うべき4つの理由

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会社の社長がTwitterを始めた、という話は最近耳にしますが、会社のYouTubeチャネルを開設して、社長がよく登場している、というケースは日本ではそう多くないと思います。
 
企業の広報担当としてはトップマネージメントを通じての対話は非常に大切な活動で、それはソーシャルメディアでも言えることです。特にB2BのITのソリューションや、機械、サービスなどの広報では、人の気持ちに届く「ネタ」があまりないため、「人」を出して温度を上昇させることが重要だったりします。
 
その際、動画は表情や声が直接分かるだけに、きちんと使えば非常に有効。
 
B2BのCEOがYouTbeを使うべき理由というエントリがあったので、抄訳にてご紹介。
 
1. メディアトレーニングの一環として
B2BのCEOの主な仕事がメディアリレーションでないのはもちろんですが、いずれ会社の重要なスポークスパーソンとして記者(やブロガー)と対峙することになります。プレッシャーがある中、メディアとの対話を成功させる秘訣はなんといっても練習。ただし年2回のPRスタッフとの模擬インタビューでは、不十分。
YouTubeチャネルのレギュラーメンバーとなることで、B2BのCEOはカメラの前で有効なこととそうでないこと、アイコンタクトや神経質なしぐさ、普段通りの会話のパターンなどによって視聴者がキーメッセージを聞き逃すということをより学ぶことができます。企業のYouTube動画では、台本があり、撮り直しと編集があるでしょうが、カメラの前に立つ回数を増やすことは、実際の記者とのインタビューを上手くこなし、役員インタビューにありがちな、前もって用意された仰々しい感じではなくしてくれるでしょう
 
2. Thought Leader
YouTubeを頻繁に使う、B2BのCEOの小グループの仲間入りをすることでCEOはソーシャルスペースにおいてThought Leader(一種の権威)になるでしょう。さらに、YouTubeに頻繁に登場することは、CEOの専門性を見せ易くします。短い動画を通じて、なぜソーシャルメディアを使うのか、いくつかの業界ニュースやそれに対する意見、新製品やサービス、顧客にもたらす価値などについて語ることができます。
 
3. スーツ姿とは異なる装い
顧客および潜在顧客、メディアや社内のメンバーに対してB2Bのトップマネージメントは、捕えどころがなく、エリートで近寄りがたい存在に見られがちです。定期的にビデオを投稿することは、関係作りに大いに役立ちます。特に、多くの人が忙しいマネージメントを実際に接する機会ないと考えているなら。
月例でのQAセッションを会社の関係者から募るのも良いでしょう。CEOが出張する地域別やマネージャーの状況に応じてシンプルに「状況の更新」として、会社の最新情報や、個人的な興味について語るのも良いでしょう。
 
4. 危機発生時の確実性
先日のエントリでも、危機発生時のビデオでの対応に触れていますが、危機発生時、オンラインでのステークスホルダーや、会社のフォロアーと対話をする(一方的に説明するというよりも)ことが、会社のYouTubeチャンネルに登場した経験があるCEOはより確実に行うことができます。
 
B2Bだけの話ではないですね。
 
個人的に気になるのは、ソーシャルメディアで評判となった場合CEOが調子に乗ってしまうかもしれない、という危険性があることですかね。
 

サン・マイクロシステムズのCEO、俳句形式のTwitterで退任を表明

Sun

IT界の巨人サン・マイクロシステムズのCEO、Jonathan Schwartz氏がその座を退くことを、Twitter(@OpenJonathan)を通じて発表しました。

しかもそのツイートは、俳句(#Haiku)のスタイルで書かれていました。

Financial crisis
Stalled too many customers
CEO no more

世界不況
顧客みな去り
退任す (訳:@mihokoth さん)

それにしても、なぜ俳句なのか?

それはサンを買収し、200万ドルも費やして日本式家屋を建てるほどの侍/日本好きとして知られるオラクルのラリーエリソン氏への当てつけなのでは?という憶測もあるようです。

New York Timesによると、Twitterで退任を伝えるのはFortune200企業で初めてのCEOになるとのこと。

CEOブロガーとしても著名であったシュワルツ氏らしい発表方法なのかもしれないですね。