上場目論見書を通じて明らかになったFacebookのアクティブユーザー数の定義

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前回、「Facebookの上場によって2億ドル以上を手にすると言われているグラフィティ・アーティスト」というエントリを書きましたが、そのFacebook上場の目論見書には、例えば下のような同社ネットワークの規模感を伝える数字が色々と記載されています。

月間アクティブユーザー数は8.45億人、12月の1日アクティブユーザー数は4.83億人で、それぞれ対前年比39%および48%増加している。モバイルも今やユーザー基盤の半分を占め、4.25億月間アクティブを数える。他の統計データはやや曖昧で、昨年末の友達つながりが1000億組、同年9〜12月の「いいね!」およびコメントが1日当たり27億回。(via jp.techcrunch.com)

ところが、今回の目論見書の提出を通じてFacebookの規定するアクティブユーザーの定義には疑問が投げかけられているようです

The New York Times内のある記事によると、

Facebookの目論見書の44ページを見ると、そこには同社の"アクティブユーザー"の定義が記載されています − そしてそれは、あなたが考えているものとは異なります。

で、実際に目論見書かれている内容がこちら。

月間アクティブユーザー(MAUs)。私たちは月間アクティブユーザーを次のように定義いています。30日間の測定期間に発生する、Facebookに登録しているユーザーによるログインとウェブサイトやモバイル機器からのFacebookへの訪問、Facebookに連携しているサードパーティのウェブサイトを通じて起こしたアクションによるFacebook上の友達へのコンテンツのシェアや活動。
 
Monthly Active Users (MAUs). We define a monthly active user as a registered Facebook user who logged in and visited Facebook through our website or a mobile device, or took an action to share content or activity with his or her Facebook friends or connections via a third-party website that is integrated with Facebook, in the last 30 days as of the date of measurement. 

Facebookへの訪問者数、はもちろんいいのですが、Facebookに連携しているサードパーティのウェブサイトを通じて起こしたアクションによるFacebook上の友達へのコンテンツのシェアや活動もMAUに含んでいる、ということは、、、

NFL.comで"Like"ボタンを押すとあなたはFacebookの"アクティブユーザー"になります。FacebookのアカウントにTwitterメッセージを共有しているとすると?あなたはおそらくFacebookのアクティブユーザーになります。Spotifyで友達に音楽を共有したことがあれば?あなたはFacebookのアクティブユーザーになります。Huffington PostにFacebookアカウントでログインし、コメントを残したら − そのコメントは自動的にFacebook上で共有されます − この場合もあなたは「アクティブユーザー」となります。Facebook.com上で全く時間を費やさなかったとしても。(via dealbook.nytimes.com)

うーん、なんか以前どこかで同じような話がありましたね。

ニールセン/ネットレイティングスのコメントにある通り、2011年9月まではmixiの推定訪問者数に外部サイトで「イイネ!」ボタンが表示されたユーザーも含まれていた。グラフにおける濃いオレンジのラインだ。それに対して2011年10月以降はその数値を除外したことで集計値が大きくダウンした。(via media.looops.net)

実際にニールセンの数値と、Facebookの数値にはかい離があるようで、12月のニールセンのUSでのFacebook.com訪問者数が1億5300万ユニークユーザーであるのに対し、Facebookによると1億6100万のMAUだったらしく、

FacebookのUSからのトラフィックの19%に相当することから、Facebookが「アクティブ」とする8億4500万のユーザー数から少なくとも4000万人は少なくなることになるだろう。 (via dealbook.nytimes.com)

とのこと。

ちなみにこの件に関してFacebookに問い合わせをしたところ、「いわゆる沈黙期間中なので」コメントを断ったとのこと。

まぁFacebookの圧倒的な数には変わりはありませんが、。

Facebookの上場によって2億ドル以上を手にすると言われているグラフィティ・アーティスト

(download)

先週、Facebookの上場申請のニュースでにぎわいましたが、その上場によって注目を集めているアーティストがいます。

グラフィティ・アーティストのデイヴィッド・チョーという人です。

そのグラフィティ・アーティストは、Facebookの最初の本社の壁画を描いた報償として現金の代わりに株式を受け取るという、賢い選択をした。デービッド・チョーが保有する株式は、今年後半にFacebookが上場した時には2億ドル以上に相当するとみられている。(nytimes.com)

2005年にFacebookはパロアルトに最初のオフィスを構え、デービッド・チョー氏はその壁に壁画を描く仕事をうけました。その時に受け取った株式は同社の0.1〜0.25%とも言われており、現在も保有し続けていればFacebookの上場時価は1000億ドルと目されているので最大2.5億ドルに相当するといえます。

まぁ個人的には、会社の経営に携わらない人に株式で支払うのってどうよ、とは思いますが。

フェイスブック 若き天才の野望」には、アクセルパートナーズというベンチャーキャピタルのケビン・エルフシー氏とアーサー・パターソン氏が初めてそのオフィスを訪れた時の様子がこう描かれています。

2人は新しい壁画が描かれた長い階段を上った。階段を上ったところの壁には、デイグロの蛍光塗料で巨大な犬にまたがった怪しい女性の姿が描かれていた。そこはオープンスペースの広いロフトで、引っ越しはまだ終わっていなかった。壁にはさらに多くの落書きが残っていた−後でこれもわざわざ描かせた壁画と分かった。(P.164)

その絵が、こちら。

David Choe Mural Artist - Facebook offices

ちなみに、デビッド・チョー氏のFacebookオフィスの作品群は、彼のFacebookのアルバムで見ることができます。

また、Facebookは最近新オフィスに引っ越しをしましたが、どうやらそこにもデビッド・チョー氏の作品が飾られているようです。

受付の後ろにはエアブラシで描いたような絵画が掛かり、オフィスに足を踏み入れたところ、落書きかアートか判別が難しいような“作品”も。かつての本社は、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が「創業の地」である学生寮と同じような雰囲気をつくるために壁画を描かせたが、この伝統は新本社にも引き継がれているようだ。(nikkei.com)

デビッド・チョー氏とマーク・ザッカーバーグCEOが、「落書き」を楽しんでいる動画があったのでそちらをご紹介。

Facebookの現在の価値は330億ドル:Yahoo! の倍にあたる金額

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via flickr

IPOを2012年に延期した、と見られているFacebook。

では現在の価値は?

guardian の報道によると、 

投資家がアメリカの株式市場への上場を見越してソーシャルネットワーキングサイト(Facebook)の持ち株を確保しようとすると、現在のFacebookの価値は、330億ドル(約2.8兆円)以上に相当するとされている

Facebook is now being valued at more than $33bn (£21.3bn) as investors try to secure a stake in the social networking site in anticipation of its flotation on the US stock market.

これはeBayやDELL以上、そしてYahoo! の倍にあたる金額。

主要なハイテク企業の企業価値の時価総額はこんな感じです。

How the tech giants measure up
(market capitalisation based on last night's closing prices)

Apple: $219bn (約18.5兆円)
Microsoft: $208bn (約17.6兆円)
IBM: $157bn (約13.2兆円)
Google: $143bn (約12.1兆円)
Cisco: $120bn (約10.2兆円)
Intel: $102bn (約8.6兆円)
Hewlett-Packard: $89bn (約7.5兆円)
eBay: $30bn (約2.5兆円)
Dell: $22bn (約1.9兆円)
Yahoo: $18bn (約1.5兆円)

2012年に上場するころには、この価値がどこまで上がっているのでしょうか、、、

  

ネスレのFacebookファンページ炎上、株主総会を期に示された今後のストーリー:Greenpeaceが株主総会を襲撃

Letter

 

ネスレは絶滅危惧種と熱帯雨林を破壊している! 
Nestle kills endangered species and rainforests!

というトーンのネガティブなコメントは続いています。

一方、125件の"Like"がついているネスレからのコメントもあります

それは、ネスレが(15日の株主総会を目前にした)13日に公表したGreenpeace宛ての手紙で、Facebook上では以下のような要約文をつけて紹介されていました。

他の企業や、グリーンピースのような団体とともに努力し、早期解決が可能になります。そして、ネスレはパームオイル連合に所属します。
・ご存知のとおり、私たちは2015年までに環境破壊を伴わないパームオイルだけを使うことを約束しています。これを実現するために、今年のパームオイルの使用量のうち18%を証明書つきのパームオイルとし、2011年の終わりまでには50%とします。
・パームオイルの問題に加え、パッケージにおいても熱帯雨林の破壊につながるパルプと判別可能なものは完全に無くします。インドネシアの労働者にかなりの悪影響を及ぼすこと無しにこれを実行するのは時間がかかりますが、できるだけ速やかに行います。
・Cargill社を含む混合パームオイルの供給者が、私たちに販売しているものに環境破壊を伴うものを使っていることを容認しない、ということを書面で表明します。

148件ついたコメントは、素晴らしい第一歩という評価と、もっと早くできるはずだという批判とが入り混じっていて、これまでとはトーンが少し変わっています。

グリーンピースとの距離を近づけることについては、どうでしょう。

政治的な解決法のひとつといえそうなのですが、当のグリーンピースは攻撃の手を緩めてはくれなかったようで、株主総会会場のには多数のオランウータンの着ぐるみを着た抗議者が現れ、株主に"Give the orang-utans a break"との訴えを行っていたようです。

その動画がこちら。

おそらくグリーンピースは、株主総会をターゲットに1ヶ月前から活動を開始していたのでしょう。

株主総会というタイミングといい、数多くのオランウータンの着ぐるみといい、PRの素材としてはもってこいですが、思いのほかマスメディアによる記事が少ないのでは?という感じがします(アイスランドの火山噴火の影響もあると思う)。

"Nestle"でのニュースのみに絞り込んだ検索結果をみるとGreenpeaceのことを書いているマスメディアはAFPとロイターのみ。この2社の通信社の配信記事は、他の大手メディアでは取り上げられていない模様です。

実はこの1週間ほど前、Fanページ以外では批判はあまり見られないというコメントが書き込まれていました。

批判者がそろって意見を出しあっているのを見ると、Facebookでの(ネスレの)評価は傷ついているように見える。だが、こうした意見の多くはこのページの外では見られない。ネスレファンのコメントを見ようとここに来たときだけ見られる。

Sure their reputation on Facebook appears tarnished when you see all of the detractors voicing their opinions to each other. But many of these opinions aren't seen beyond this page... and only seen on this page if you opt to view the Nestle Fan comments.

株価への影響も軽微と言えます。

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実際のところ、人々の気持ちは移ろいやすく、同じく人々に関心がある話題を提供するメディアの注目もあっという間に変化し、記憶に残るのもわずかの間です。 

株主総会を境に、双方出すべきカードは出したことになると思うので、マスメディアまで巻き込むような新事実などが出なければ、ある意味これでストーリーがセットされたことになります

運用方法など改善の余地があることを別にすれば、ネスレは約束したことの進捗報告をこのファンページでじっくりと行っていけばいいのだと思います。

ちなみにネスレは現在、

食品業界の巨人ネスレが、ヘビー級のコミュニケーションのトップを積極的に募集中

Food behemoth Nestle intensifies search for heavyweight comms head (PR week)

のようです。

危機管理能力、メディアとNGOとの交渉力を持つ人(逸材?)が求められているようですが、その人にはソーシャルメディア上での十分な対話能力も備わっていて欲しいものですね。

直近3カ月のAppleとGoogleの活動が株価に如実に反映されていることを示すグラフ:アップルの株価は過去最高値を更新

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30日、アップルの株価は過去最高値を更新したそうです($235.83)。そのアップルの好調ぶりをさらに印象付けるのがGoogle(30日終値:$566.71)との比較。

たしかに今年に入ってから両社のファンダメンタルズは少なからず変わったのかもしれません。 

Apple: iPadの発売(そして予約も好調)、ベライゾンでのiPhone取り扱い開始の可能性
Google: 中国市場からの撤退、Nexus Oneの不振
 
それにしてもこうして比較してみると、マネーの動きが如実に見えてくるものですね。